2021.6.1 更新

山梨県の新盆・初盆について

■新盆・初盆とは

四十九日の忌明け法要(七七日忌法要)後に、はじめて迎えるお盆のことを “新盆 にいぼん・しんぼん・初盆 はつぼん” と呼びます。山梨県は、月遅れの8月13日から16日がお盆の地域が多いです。(一部地域は7月13日~16日)

※一部地域では新盆の際、僧侶や親族、生前に故人と親しかった友人などを招いて法要 (会席を設ける)を行う地域もあります。


■飾るもの

新盆を迎える方は、“精霊棚 しょうりょうだな(盆棚)”・“精霊馬 しょうりょううま”・“盆提灯”などを用意します。仏壇から、“本位牌”(塗り位牌・唐木位牌)を出し、掛軸がある場合は、精霊棚の後ろに日蓮宗は“御曼荼羅 おまんだら”、以外の宗派は“十三佛”を掛けてあげると見栄えがします。

●後飾祭壇(他県の一部では精霊棚)

仏壇は閉め、居間などに祭壇(テーブルでもよいでしょう)を設け、本位牌、遺影、仏花、御焼香セット(藁灰、)、精霊馬、盆提灯を飾ります。

●精霊馬

割り箸などでキュウリとナスに足をつけ、それぞれ馬・牛に見立てて、先祖の霊が「来るときは馬に乗って早く」、「帰るときは牛に乗ってゆっくり」と、という意味合いで飾ります。“真菰 まこも”というイネでつくられている馬・牛をキュウリ・ナスの代わりに飾る方も増えています。

●盆提灯

新盆の家では、帰ってくる故人の魂が迷わなないため目印として“白提灯”を縁側や玄関(外から見えるところ)に吊る下げ、精霊棚(盆棚)の前に、二対の行灯または置き提灯を飾ります。

贈られた盆提灯は、多ければ多いほど故人が周囲の方々から慕われていたことを示すものとして、たくさんの盆提灯を飾る風習の地域もあります。

新盆用の吊るし提灯は、白木で作られた白紋天がもっとも一般的でしたが、最近では廃棄物処理の規制によって、提灯を自宅で燃やすのは難しくなってたり、故人または施主の兄弟姉妹から贈られていた提灯がもらえなかったりして、さびしい精霊棚にならないように当店では、絵柄吊るし提灯を新盆の年は白提灯の代わりに飾り、翌年は精霊棚の前に他の提灯と飾ることをおすすめしています。

当店では、お迎え提灯(白提灯)の代わりに、柄提灯“御殿丸 ごでんまる (丸型提灯)”、“御所 ごしょ(坪型)”、“住吉 すみよし”の3種類の室内用吊るし提灯をおすすめしています。

 

飾り方としましては、新盆の年は外から見えるところ(軒下、縁の下)に飾り、翌年からは行灯 あんどん・創作提灯の置き提灯と一緒に飾ると見栄えがします。

盆提灯は、故人または施主の兄弟姉妹から贈られていた。住宅事情などで、盆提灯用を現金“御佛前”で贈る方も増えています。


■飾る時期

最近は、お盆前に僧侶が供養しに来られ、また親族・故人と親交の深かった友人が焼香に来られる場合がありますので、8月初め遅くも1週間前には飾られることをおすすめします

■新盆の返礼品

お焼香の際に、「御佛前」・「新盆御見舞」などの香典をいただいた場合、お返しは半返しがマナーです。

 

スタッフから一言

※香典とは 線香・抹香(まっこう)や花の代わりに故人に供えるかわりに、現金を不祝儀袋に包んだものです。

本来、喪主(施主)が辞退するのは、相手に対して失礼になります。辞退する場合は、生前中に頼まれた または、お付き合いができない(県外などに引越してなど)旨をお伝えすることをおすすめします。

 

引出物をいただいた場合は、「痛み入ります」「恐れ入ります」

一般の人は2,000円から3,000円で お付き合いの深い人や親せきの方は5,000円以上包んで来られますので

お返しの品も2種類ご用意される方がよいでしょう。

お返しの品のの目安は 初七日の席で使用した引き出物のにお付き合いのある人の数と地域性の風習を考慮して

返品を出来るだけ少なくされた方がよいでしょう。


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